私と純日記

ただの個人的な私の話

20240525 褒められ疲労

今週はやけに疲れた。疲れの原因は褒められすぎたことかもしれない。

火曜日。取引先の女性にパーソナルジムに通っていることを褒められる。追撃で、後輩に弁当を持参して出社していることを褒められ、体を鍛えているから食事をしっかりしているのだと吹聴される。

私が弁当を持ってきているのは、飯に金をかけたくないからだし誰かにランチに誘われるのもダルく一人になりたいからである。とんだ勘違いをされている。後輩は常々私を褒め称え"しごでき"な先輩だと言ってくるから、彼女の中でそういうことにしておいたほうが私との関係性において楽なのだろうと思う。

それ違うのよ…と返答する間もなく別の話題に切り替えられる。勘違いをされたまま、彼女らの中で、ストイックで仕事をしっかりこなしている先輩像がより強固に作られていく。

木曜日。部署の飲み会。歓迎会という名目だっため打算的な理由で仕方なく出向く。端の席で上司や先輩と固まって座る。

今どきの話題とは思えないが、この卓は皆がB型だけどあなただけはしっかりしていてスボラではなくってちゃんとしてるわね〜という真面目レッテルを貼られていく。まあ仕事上仕方なくやってるんで…と適当に流しつつも反論しようとしたらもう別の話題に切り替わっている。彼・彼女らはあっという間に別の話題に移る。右から左へ受け流されていく話題。

プロジェクトマネジメントをやっていることが真面目な印象をさらに強めていくのだろうと思う。しっかりタスク管理し、しっかりリスク管理する人。物事をうやむやにしようとすると思いっきり刺してくる人。そんな印象なんだろうか。ただ、それらは仕事として仕方がなくやっているだけであって、仕事外ではまったくプロジェクトをマネジメント出来ない。スケジュールをろくに引けないがために夏休みの宿題は7月中に終わらせる人間だったし、引っ越しのあれこれだっていつから始めたらちょうどいいのか真剣に考えないから数ヶ月前から段ボール取り寄せちゃうタイプの人間だ。期日は守るところは真面目ではあるが…。

なんだか話す気分でもなくなり、ただ酒飲みの話を聴くことに徹し、自分の話題が振られないようにする。刺身や揚げ物がかなり美味だったから、後輩に勘違いされているストイックな先輩像を削り取るように、ジャンキーなものをうまいうまいと言いながら食べ進めていく。

土曜日。メガネの度数が合ってないとことが先週分かりレンズを変えたため、受け取りに行く。

初手からオーバーリアクションで出迎える店員さんに一歩後退りしつつメガネを受け取り鏡の前で合わせる。「メガネお似合いで〜す〜よ〜ね〜〜」とシックな店内に見合わない甲高い声で褒められ、苦笑い以外の選択肢が取れなかった。あぁありがとうございます…と言い終わる前に、お会計の案内をされる。お支払い方法は、ポイントカードは、と次から次へと手続きが進められ、気持ちの置所がよくわからなくなりながら店内をそそくさと出ていく。

 

褒められるのがここまで疲労に変換されていくのは、何かを奪われるような感覚を覚えるからだろうと思う。

子供の頃はよく母親に褒められた。ただ、その褒めは私をコントロールするための手法のひとつだったように思う。あなたを褒めたのだから対価として私にいい思いをさせなさい、というメッセージを受け取ってきた(気がする)。だから他人から褒められると何かを差し出さないといけない気がしてきて不快になり、不快は不安や怒りに、不安や怒りはストレスに、ストレスは疲れに換算される。こんなところだろう。

逆に、褒められてもすり減らない人も多数いる。友達たちや、よい関係を築いている同僚はこの限りではない。素直に嬉しく、ありがとうねと伝えられる。この関係性の中には、対価がもっとやわらかくあたたかいもので出来ているからだろうと思う。

なんか今週は疲れちゃって、今日はクレープを食べてきました。

 

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